色々と研究した甲斐があり、右手の人差し指の感覚の重要性が分かってきました。ピックと音抜け両方が改善し、かなり良い変化が見れました。しかし、ピッキングの探求は次から次へと課題を投げてきます(笑)。右手の人差し指の感覚は、「弦移動」にとても大切であります。しかし、同じ弦を何度も弾くトレモロピッキングにおいては、あまり威力を発揮しません。

溢れんばかりの情報と、自分の苦痛に満ちた道のりを総合すると、次のような「真実?」が見えてきます。ピッキングで大切なのは、(1)指先の感覚、(2)手首の返し、(3)手首の回転、そして(4)上腕の「痙攣」をくまなく統合することである。(すいません、前回の記事にはなかった(2)が加わっています)。「ピッキングは手首でするもの!」的なことが書いてある教則本を読むと、(2)と(3)のみが大切だと思いがちですが、どうやら、最新の理論(?)によると(1)から(4)すべてが大切であるようです。しかし、やっぱりこれらを統合するのは、本当に難しい。恐らくこれは「頭」でできることではなく、とことん「筋肉記憶」(マッスルメモリー、手続き記憶)に叩き込むしかなさそうです。そこで、自分は次のような練習を始めました。(1)から(4)を別々に練習する。特に(2)から(4)は同じ音をひたすら早く弾く、トレモロを練習しています。

Hidenoriさんがおっしゃるように、(4)の練習は本当に大切であり、やりこむことで、どんどん筋肉が良い感じにほぐれてきます。本気でやると、筋トレバリに息が切れますが、やった後に、マッサージをして休んで、と繰り返すことで、本当に無駄な力が抜けてきます。ある意味ストレッチよりも効果があります。(1)から(4)を何度も繰り返し、それで仕上げになんかのフレーズを練習する。このことを繰り返すことで、(1)から(4)の統合が自然に体に染み込んでいく感覚があります。しばらくは、この練習法で様子を見てみようと思います。

蛇足ですが、自分はこの練習法を「速弾き」のためにやっているわけではありません(笑)。テンポが速めの単音バッキングが、自分のオリジナルの曲の中であるためにやっております(民族音楽のような曲です)。早弾きとは程遠いのですが、ちゃんと筋肉がほぐれていないと、綺麗に弾けないバッキングで、何年間も泣かされています(笑)。

追記:(3)なのですが、手首を回転させるのは前腕の筋肉なので、前腕の回転と書いた方が良かったかもしれません。手首自体は回転できないので(笑)。